遠方に暮らす両親も高齢者となりました。
高齢者ドライバーによる交通事故は、他人事ではありません。
かといって、車がないと普段の買い物や病院など生活も大変になるわけで。
今では、免許証の返納で特典もあると耳にします。
何れは、免許証の返納をしないといけなくなるとは思うのですが、どうやったら説得できるのでしょうか。
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息子さんと父親の場合 車のカギを取り上げたやり方
風見しんごさんが、父親の車のカギをうばったというインタビュー記事が掲載されていました。(出典:日刊スポーツ)
広島市で一人暮らしをしていたお父さんがいらっしゃったそうです。
あるとき、お父さんの親友から風見しんごさんに連絡がありました。
高速道路を運転中、一瞬ブレーキを踏んだそうです。
本人は、赤信号だと思ったということでした。
診断は、アルツハイマー病。
その当時は、普通の生活ができる時間の方が長かったそうですが、
息子である風見しんごさんは、車のカギを取り上げたそうです。
そうはいっても、父親からしたら、車を取り上げられるわけですからね。
「キーを渡せ。いくら息子でも俺の車を俺が運転するのをなんでお前が運転させない権利があるんだ!」と大喧嘩したそうです。
でも、羽交い絞めにして倒したそうで・・・力で倒してしまいました。
風見しんごさん自身も、このことでは罪悪感があって、とてもへこんだそうですが、娘さんを交通事故で亡くしてからは、カギを取り上げたことはよかったと思えるようになったそうです。
現在、講演をしているそうですが、「自分や自分の家族は大丈夫という根拠のない自信は禁物です」と訴えているそうです。
交通事故は選んでくれない。根拠のない自信が、一瞬でとんでもない結果を招くことがある。生意気に言っていますけど、半分以上は、自分自身に言い聞かせてるんです。
ということです。
アルツハイマーや認知症での運転は大変危険だし恐ろしいです。
こういうときは、無理にでもカギを取り上げるということも大切なのかもしれません。
先日テレビで、高齢者の運転について扱った番組をやっていました。
娘さんと父親の場合 父親が運転しなくなる方法
取材をうけていた方は、高齢者の父親と娘さんの二人暮らし。
父親は趣味が魚釣りということで、毎日のように車を運転して遠出していました。
ところが、ある時、自損事故を起こしたそうです。
そういうことが何度かあり、娘さんが免許証の返納を言い出しました。
そうはいっても、足がなくなりますから、全く聞く耳を持たなかったそうです。
そこで娘さんは考えました。
趣味を魚釣りから他のものにかえてもらったらどうかというもの。
自治体が発行している広報誌で、そういった趣味の教室をみつけ始めました。
父親にあったものを、「こういうのあるよ」と何気なくすすめていたそうです。
家から近いので歩いていける場所。そうなると車は運転しなくてすみます。
そういうことを繰り返して、趣味も魚釣りから近場にかわり、そこでのコミュニティも広がって運転もしなくなったそうです。
こういう具合に、運転しなくてもいいような生活スタイルを見つけるのもひとつのやり方ですね。
とはいえ、まだ認知症などの病気ではない状態のとき。
そういうときの、免許証返納はどうしたらいいのでしょうか。
免許証を返納してもらいたい時に考えるポイント
免許返納の説得は、なかなか難しいです。
プライドを傷つけることなく、納得してもらわなくてはいけません。
うちの親の場合を考えてみました。
まずは、車がなくなった後のことを考える必要があります。
何が一番困るのか?
・買い物
・病院
・祖父母の墓参り
・趣味のゴルフ
などなど
車の変わりになるものは?
身内が、近くにいない場合は、付きそいも運転手もいません。お金で雇えるなら話は別ですが。
まずは、公共の交通機関が使えるのかどうか。
バスや電車がない場合は、タクシーを使うしかありません。
よく調べてみると、町のコミュテニィバスや、乗り合いタクシーなどがあるかもしれません。実家も田舎なので、バスなんて頻繁にあるわけではありませんが、唯一温泉へ行く巡回バスは町で運営していました。
普段の買い物などはタクシーを使うとなると、どれくらいの料金がかかるのか。
という風に細かくみていくと、経済的負担がどの程度かかるのかが把握できます。
車の維持費との比較をしてみる
ガソリン代、車検代、税金もろもろは、当然かかってしまいますよね。ガソリンはわざわざ入れに行くことを考えると時間もかかります。その時間や金額とタクシー代やバス代などを使った場合とでは結局、どちらがお得でしょうか。
タクシーを使った方がマシとなるかもしれません。
趣味の活動について
うちの父親は、毎日のように打ちっぱなしに行き、一週間に一度はゴルフに行っています。免許証を返納してしあうと生きがいといっているゴルフを取り上げることになります。
それに、家にいる時間も長くなります。
打ちっぱなしに行って、練習し運動をしていたのが、体も使わなくなり、人と話をしていたのもなくなってしまいます。
自宅で出来るもの、または、自宅近くで出来る趣味をなにかみつけられるようにすることも大切かと思います。
新しく趣味ができれば、色んな世界が広がります。
家の中に閉じ込めるということではなく、新しいことをするという前向きな話しをしたいものです。
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まとめ
免許証を返納してもらうってほんとに難しいことだと思います。
病気でもないのに、高齢者だからと、いきなり免許証をとりあげるというのは、やっぱり出来ませんよね。
本人が車の運転に対し自信がなくならない限り、免許証を返納することに納得はしないでしょう。
粘り強く説得するしか方法はなさそうです。
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