テレビ番組「健康カプセル ゲンキの時間」で疲労について放送していました。
疲労といっても、なかなか疲れがとれないといった慢性疲労。
この疲れの原因ってご存知ですか。
理化学研修所 医学博士の片岡洋祐氏によると
ストレスによって、神経の炎症がおこり、疲労感が誘発されるのです。
つまり、脳の神経炎症により疲労がたまるのです。
というわけで、脳を癒してあげないと、慢性的な脳疲労になります。
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脳疲労の特徴
筋肉疲労 ⇒ 筋肉痛など自覚症状がでます
脳疲労 ⇒ 自覚症状がでません
ところが、脳疲労は、ちゃんとサインをだしているんです。
脳疲労 3つのサインを見逃さない!
①飽きる
ひとつの作業に集中すると、脳の一部が酷使されます。
そうなると、活性酸素が発生して神経が傷つくのです。
脳は、そうなる前に飽きるというサインを出します。
②眠くなる
あくびが出たら、眠気がきたということ。
仕事をしていてあくびがでたら、パフォーマンスが落ちてきているので、
リフレッシュしなさいというサインです。
③ミスが増える
パフォーマンスの低下です。
脳を休ませましょう。
このように脳はちゃんとサインを出しているのです。
3つのサインに気づいたら、休憩するようにしましょう。
このサインを放置するか、対処するかでその後の人生が違ってきます。
サインを放置した場合
放置していると、疲れを感じなくなります。
これは、脳がマスキングされているということ。
マスキングとは・・・
やりがいや達成感、喜びを感じると脳の前頭葉が疲労感をかき消してしまう状態のこと
脳疲労を放置すると
重篤な疾患におちいってしまうことがあるので、注意が必要。
重篤な疾患というのは、慢性疲労症候群。
慢性疲労症候群とは
普通に動いていた人が、突然動けなくなり、
筋肉痛、関節痛、思考力低下、睡眠障害などの症状が6ヶ月以上続く状態
重篤な場合は、介護がないと自分一人で生活できない場合もあります。
患者数は、日本人で30万人。30~40代に多い。
特定の原因は、不明で、生活環境のストレスがかかったときになりやすく
環境の変化や出産などいろんなタイミングで起こりうる病気です。
感染症を発症したときになる人もいます。
現在は、特効薬はなく、対処療法。
自分が慢性疲労症候群なのか、どうしたらわかるのでしょうか。
単なる疲労と慢性疲労症候群の見分け方
以下の3つの項目において、2つ以上あてはまり、病院に行っても原因不明の場合は、慢性疲労症候群の疑いがあります。
□熟睡感がない
□認知機能の低下
(たとえば、頭にモヤがかかったような状態が続いている)
□関節痛、頭痛、微熱
(風邪に似たような症状がある)
自分は疲れにくいとか、疲れがすぐにとれると思っている人の方が、ヤバイです。
それは、先ほどのマスキングが原因。
テレビ番組では、自覚症状と測定器を使った実験を行っていました。
疲れに対しての自覚と、実際の疲労度の実験
測定器というのは、疲労、ストレス測定システムで
自律神経の状態から疲労度を測定できるものです。
(疲労度の基準値は0.8~2.0)
年齢(性別) | 自覚症状 | 疲労度 |
47歳(男性) | 疲れがたまりにくい | 7.9 |
51歳(男性) | 疲れがたまりやすい | 2.2 |
42歳(男性) | 疲れがたまりにくい | 2.1 |
32歳(女性) | 疲れがたまりにくい | 0.8 |
<47歳(男性)の場合>
ほとんど自覚症状がありませんが、疲労度はかなりの数値。
これは、仕事でも最後までやり遂げるとか、家に帰ってからも毎日ジョギングすることが日課で夜遅くてもジョギングしないと気持ち悪いということです。やりとげたらスッキリ。
仕事中も脳からのサイン(飽きる、あくび)がでていましたが、放置していました。
<32歳(女性)の場合>
仕事中も脳が飽きる前にそうさせないような行動をとっていました。
それは、周りの人と話したり、座っているだけでなく立って話をしたりなど脳疲労にはならない仕事の仕方です。
自分でこうと決めたら無理をしてでも最後までやり遂げるとか
これは習慣だからやらなくちゃ、そしてやり終えた後、スッキリと思っている人ほど疲れを感じないんですね。しかし、脳は疲労しています。
気持ちと脳の疲労は違うということを認識しなくてはいけません。
とにかく頑張り過ぎないことが大切です。
<疲労回復のために効果があること>
・寝る、身体を休める
・入浴、半身浴
・ぼーっとする
・運動、身体を動かす
<疲労回復に効果がないこと>
・甘いものを食べる ⇒ 気分転換にはなりますが、疲労回復には役立ちません。
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健康カプセル ゲンキの時間 疲労の原因は脳疲労!いかがでしたか。
疲れがとれない、疲れがたまっているとか簡単に言っていますが、脳が疲労しているなんて考えもしませんでした。
自分の疲れがなかなかとれないとか、どの程度の疲れなのか把握して、普段の生活においても何かしらサインがでたら、その都度対処していくことが大切ですね。