狭心症は、運動していたり、走ったり、階段を上ったりなど動いている時に症状が出やすいと思いがちです。
これを労作性狭心症というそうです。
ところが、安静時に症状が出る狭心症もあるんです。
特に、更年期の女性、つまり40代や50代の女性がなりやすいんだそうです。
しかも、心臓の症状ばかりではなく、色んな場所で症状が出るから病院に行っても原因がわからない場合が多いのです。
テレビ番組 あさイチで狭心症について放映されていました。
説明されていたのは、静風荘病院の医師 天野惠子氏。
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更年期の女性がかかりやすい狭心症とは?
閉経前後つまり更年期の女性がかかりやすいのが
微小血管狭心症。
写真のような太い血管ではなく、細かい血管でおこる狭心症です。
狭心症といえば太い血管が狭くなるので心電図でもわかるのですが、
細い血管が狭くなるので、病院に行っても写真に写りません。
そのため原因がわかりづらいのです。
天野氏が20年位前にアンケート調査をおこないました。
45歳~63歳の女性 1770人。
微小血管狭心症を経験している人は、10人に1人くらいだったそうです。
基本的に、命にかかわることはないそうです。
狭心症 更年期女性に多い症状とは?
歯、あご、のど、背中、肩、腕、胸、胃などに症状が出ます。
痛みの表現としては、
・胸がぐーっと締め付けられるような痛み
・息が止まりそうな痛み
・ゾウが上から乗っかってきたような圧迫感
・歯は、奥の両あごからぐーっとくる痛み
<症状の特徴>
◎安静時に症状が出やすい
・デスクワークしている時
・寝ている時
・テレビを見ている時
などに起こります。
◎症状は、5分~半日続くことがある
命に関わることが多い狭心症は、5分以内で症状がおさまることが多いのですが
微小血管狭心症は、ちょっと治まるとまたでてくるというように一日続くこともあります。
どうして更年期の女性に症状が出るの?
閉経前後つまり更年期の女性に多いのは、
女性ホルモンのエストロゲンと関係しているからです。
39歳の終わりぐらいからエストロゲンは落ちてきます。
そのあたりから病気が現れて45~55歳にピークがあります。
エストロゲンは、血管を拡張させる作用があります。
それが落ちてくると血管が収縮しやすくなって
ストレスがかかったり、急に寒い所へ出たりというようなことがあると
きゅっと狭心症が起こるのです。
更年期が終ると共に症状が落ち着くこともあります。
微小血管狭心症の治療
一日一錠の薬を飲むだけで痛みが起こらなくなります。
それはカルシウム拮抗薬。
心臓の微小血管を拡げる作用があります。
血管をあらかじめ拡げておくことで狭心症の症状が出ないようにします。
病院に行くなら何科?
循環器科へ行きましょう。
心電図をとって、太い血管は心配ないと言われたとしても
「微小血管狭心症ではないですか?」とこちらから質問しましょう。
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狭心症 心電図でもわからない!更年期女性に多い症状とは?いかがでしたか。
症状が出てあわてて病院に行っても何が原因かわからないのが一番不安です。
事前に、こういう症状があるんだということだけでも知っておけば心の準備はできますよね。
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