心筋梗塞になると、血管が途中で詰まって、先へ血液がいかなくなり
周りの組織が壊死してしまい、命のキケンに関わります。
心筋梗塞は、いきなりなるのではなくて、数日前からとか数か月前から何らかの症状がでている場合が多いそうです。
テレビ番組「あさイチ」で、心筋梗塞について放映されていました。
説明されていたのは、循環器専門医の神谷千津子氏と斬波真理子医師。
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心筋梗塞の症状 前兆は?
症状としては、狭心症とほぼ同じ。
数日前、または数ヶ月前から狭心症のような症状を繰り返している場合が多いそうです。
同じような動きをしている時に、同じような症状を繰り返し出るのが特徴です。
例えば、階段を上る時にハァハァと苦しくなったりします。
心筋梗塞の症状
順を追って症状が出ます。
まずは心臓から。
心臓の血流が低下した場合、血流を増やそうとして
脈が乱れることにより動悸、不整脈が起こります。
そして息切れ。
心臓のポンプの力がいよいよ落ちてくると、めまい、足のむくみが出ます。
<すぐに受診しなければならない人。要チェック!>
◎胸が押される痛みが15分以上続く
◎強い不安感、冷や汗、吐き気、息苦しさを伴う
これらの症状がひとつでもある場合はすぐに受診しましょう。
心筋梗塞になりやすい人のタイプ
それは、動脈硬化が進行した人。
血管が動脈硬化によってだんだん狭くなることによって
血流が少なくなってきます。
女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンによって、血管が守られているので
動脈硬化の進行は、閉経後、更年期ぐらいから10年、20年かけて進行してきます。
70代で心筋梗塞を発症する女性が多いそうです。
動脈硬化が進みやすいタイプとは?
家族性高コレステロール血症
生まれた時からコレステロールが高くて、
血管の壁にコレステロールがずっとたまり続けている症状。
同じ年齢の人と比べると、動脈硬化が進んでいます。
日本では、200~500人に1人 つまり30~60万人いると言われています。
コレステロールの血中濃度
コレステロールの血中濃度には肝臓が関わっています。
肝臓は血管内の悪玉(LDL)コレステロールが増えすぎないように細胞内に取り込みます。
コレステロールを取り込むカギとなっているのが受容体。
家族性高コレステロール血症の場合
受容体に異常が生じます。
悪玉(LDL)コレステロールが肝臓に吸収されにくく
血中濃度が高くなってしまいます。
その結果、動脈硬化がおこりやすく、狭心症や心筋梗塞のリスクが上がるのです。
家族性高コレステロール血症の場合、
LDLコレステロールの値は、通常の人よりも低く抑えないといけません。
通常では、値が140以上で脂質異常症といわれていますが、
目標値は、100未満に下げること。
そうしないと動脈硬化は進んでしまいます。
<家族性高コレステロール血症のチェック方法>
□アキレス腱が太い(2cm以上が目安)
□LDL(悪玉)コレステロールの値が180以上
□2親等以内の家族が狭心症や心筋梗塞を発症した人がいる
2親等以内というのは、親、兄妹、祖父母
狭心症や心筋梗塞を発症した年齢が男性55歳未満 女性65歳未満
<アキレス腱の調べ方>
アキレス腱に力がかからないようにイスの上に置きます。
触ったり、つまんでみて太さやゴツゴツ感をみます。何センチかはかりましょう。
アーチになっていれば大丈夫。
アキレス腱の太さが2cm以上あると家族性高コレステロール血症の可能性があります。
家族性高コレステロール血症をコントロールすることは薬を服用することでできますが、副作用がある場合もあります。
詳しくは、日本動脈硬化学会 公式HPをご覧ください。
心筋梗塞の予防法
・運動を心がけましょう
・塩分控えめの食事 一日塩分6g未満
・青魚(サバ、イワシなど)、食物繊維を多めに摂りましょう。
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心筋梗塞の症状 前兆とは?動脈硬化になりやすい人のタイプとは?いかがでしたか。
アキレスけんは、すぐに調べられるのでやってみましょう。
心筋梗塞は命にかかわることなので、症状があらわれたらすぐに病院に行くようにしましょう。
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