年齢とともに、自分のニオイが気になりますが、
体臭って、種類があるってご存知ですか?3つに分類されるんです。
種類によって、発生源も異なってくるし、原因物質もそれぞれ異なります。
まずは、どんな種類があるのかみていきましょう。
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体臭の種類 3つ
発生源 | 原因物質 | ||
タンパク質系 | 腐った卵臭 | 口臭・便 | 硫化水素など |
腐ったタマネギ臭 | 口臭・便 | メチルメルカプタンなど | |
腐った魚臭 | 口臭・便 | インドール、スカトール、アミン類など | |
刺激臭 | 口臭・尿 | アセトアルデヒド | |
し尿臭 | 尿・便・汗 | アンモニア | |
脂質系 | 加齢臭 | 皮脂腺 | ノネナールなどの脂肪酸 |
ワキガ臭 | アポクリン腺 | 3メチル2ヘキセノイン酸などの脂肪酸 | |
汗臭いにおい | エクリン腺 | イソ吉草酸、アルデヒド類 | |
甘いニオイ | 汗・尿・糖尿病の口臭 | アセトン(ケトン体) | |
フェロモン臭 | 皮膚・アポクリン腺 | アンドロステロールなど | |
糖(炭水化物)系 | アンモニア臭 | 口臭・汗 | 有機酸(乳酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸など)が血中に増加すると、汗腺でアンモニアが生成される |
赤文字の3つは、下記で汗について説明しています。
ひとくちに、臭いといってもいろんなニオイがあるんです。
自分は、どれなのか把握しておかないと対処のしようがありませんよね。
体臭って人それぞれですが、生活習慣によって大きく違ってきます。
特に、ワキガ以外の体臭は、生活習慣の乱れによるものがほとんどだそうです。
それではどんな生活習慣が体臭を強くしているのでしょうか。
体臭を強くする生活習慣チェックリスト
□ めったに汗をかかない
□ 入浴後、すぐに衣服を着る
□ 便秘がち
□ 靴がきつい
□ かいた汗の処理をしない
□ 一日中、靴をはいている
□ ストレスを感じている
□ 運動不足
□ 肉や脂分の多い料理が好き
□ タバコをよく吸う
□ 足の爪が伸びている
□ 衣服を素肌に直接着ている
□ 毎日同じ靴をはく
*どれかひとつでも、当てはまるものがあれば、体臭が発生している可能性があります。
口臭においても、生活習慣が大きく関わっています。
口臭のチェックリスト
□ 水分をあまりとらない
□ よく噛まないで食べる
□ 朝食を食べないことが多い
□ あまりおしゃべりをしない
□ いつも口が開いている
□ 硬いものよりも柔らかいものが好き
□ ストレスをためている
□ 夜更かしすることが多い
□ 夏バテしやすい
□ エアコンを1日中使っている
□ 緑茶や紅茶よりもコーヒーが好き
ひとつでもあてはまったら、要注意。
いずれも、唾液の分泌が悪くなっているので、唾液の分泌を促すようにしましょう。
コーヒーばかりを飲んでいると、口の中が酸性になって、細菌が繁殖しやすい環境になります。
空腹時に飲むと特に口臭が強くなります。
口の中は、唾液によって雑菌の増殖が抑えられて、口臭がおきないようになっています。
唾液中の酵素(リゾチーム)が細菌の細胞壁を溶かして破壊してくれるのです。
生き残った雑菌も唾液と一緒に胃酸によって死滅します。
一日の中で、一番ニオイがきつい口臭は?
朝起きたときです。これは、寝ている時に唾液の分泌量が減るので、口の中の雑菌が増えるからです。
これをチェックする方法は、朝起きて、コップに自分の息をはきだし、手でふたをして
再度、呼吸をしてコップの中をにおってみるとわかります。
ひどい場合は、これが口臭です。
この臭いが一日の中で最も強いわけですから、これ以上は臭くないといういことがわかります。
体臭にかかわる汗について
体臭のニオイ分類で、脂質系のワキガ臭、加齢臭、汗臭いにおいについてだけ
2つの汗腺が関係しています。

出典:40代からの気になる口臭・体臭・加齢臭
汗は、汗腺から出てきますが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類あります。
エクリン腺とは
エクリン腺は、身体のいたるところにあって、肉眼では見えない小さな汗腺です。
エクリン腺から出る汗の99%は、水分なのでサラッとしていて、においません。
残り1%以下の汗の成分に、塩分、アンモニア、尿素などが混ざっているのです。
エクリン腺からの汗をかいたときは、皮膚が酸性なので皮膚の常在菌も繁殖しにくい環境にあります。
これもニオイの発生を抑えています。
エクリン腺からの汗の役割
温熱性発汗⇒暑いときや運動をしたときに、体温を調節するために出る汗で、生理的な汗
味覚性発汗⇒熱いものや辛いものを食べたときに、鼻、額、首などにかく汗
精神性発汗⇒緊張、不安、驚きから出てくる汗
わきの下、手のひら、足の裏などにかきます
アポクリン腺とは
体の一部に分布しています。
おへその周り、わきの下、耳の外耳道、乳首の乳輪、性器、肛門の周りなどです。
アポクリン汗は、粘り気のあります。
脂質、糖質、タンパク質、アンモニア、鉄分などを含んでいて、塩分を含んでいないため
皮膚の常在菌が繁殖しやすいので、におうのです。
このニオイが、ワキガ臭となります。
アポクリン腺からの汗の役割
ただし、アポクリン腺の役割は、本来ニオイのある汗を作り出すことが役割でした。
他の動物は、仲間同士の確認や異性を引き付けるフェロモンのような役割を担っています。
人は、進化の過程で体毛が退化でアポクリン腺も退化してしまったために、局部の場所にしか存在しないのです。
ですから、ニオイがあって当たり前なのです。
皮脂腺とは
皮脂腺からは、汗は出ませんが、皮膚を柔らかく湿潤に保つ働きをしています。
ところが、ここから油脂成分が出ると、エクリン汗もアポクリン汗もニオイが非常に強くなるのです。皮脂腺は動物性脂肪をたくさん摂ると、働きが活発になります。
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体臭には種類がある?チェックリストで体臭、口臭を自分でチェック!いかがでしたか。
毎日の生活習慣がニオイに大きく関わっているんです。生活習慣をかえることでニオイが抑えられたらうれしいですよね。