最近は、じゃがいもを育てるといっても種類がたくさんありすぎて
どれにしたらいいのか迷ってしまいますよね。
せっかく育てるなら、どういう特徴があるのか把握してから育てたいものです。
まず最初にじゃがいもには、どんな種類があるのか品種をみてみましょう。
じゃがいもの品種
じゃいもは、煮崩れしやすいもの、煮崩れしにくいもの、しっとりタイプ、ホクホクタイプにわけられます。
自分の好みにあったものを選びましょう。
①しっとり煮崩れしやすい
アイユタカ
②ホクホクして煮崩れしやすい
キタアカリ、ワセシロ、アンデス赤、デジマ、普賢丸
ベニアカリ、チェルシー、さやあかね
③ホクホクして煮崩れしにくい
シンシア、ホッカイコガネ、十勝こがね、ムサマル、スノーマーチ
④しっとりして煮崩れしにくい
とうや、インカのめざめ、シェリー、ニシユタカ、キタムラサキ、レッドムーン
ノーザンルビー、インカのひとみ、ゆきつぶら、はるか、メークィン
⑤しっとり
シャドークイーン
⑥ホクホク
男爵薯、スタールビー
⑦煮崩れしにくい
さやか
スーパーのじゃがいもでも育つの?
スーパーで売っているじゃがいもを畑に植えたら、育つの?って疑問に思われた方、
結論からいえば、育ちます。
ただ、病気になる場合もありますし、じゃがいも自体は小さいし、数も少ないです。
スーパーのじゃがいもと種イモは違うんです。
種イモは、ホームセンターなどで販売されていますが、スーパーにおいてあるじゃがいもと何が違うのでしょうか。
種イモとは
国の種苗管理センターで、生産された「原原種」を、委託された農家の原種圃場で、じゃがいもを作り
ここで生産された「原種」が採種圃場でさらに一作作られて、種イモとして出荷されるのです。
種イモになるまでに、
植物防疫所による検査が3回行われています。
1度目・・・植え付ける前の圃場
2度目・・・栽培期間中
3度目・・・収獲後の種イモ
1000株のうち2株以上のウィルス病があると不合格となり、販売できません。
こうやって、検査に合格した種イモが、登録業者(JA、種苗店、ホームセンターなど)が買い取って販売しているのです。
ということで、種イモとして販売されているじゃがいもを植えた方が、ちゃんと育ちます。
じゃがいの育て方 植え付けまでの手順
①種イモを日光にあてて芽を出します。
種イモを購入したら、ジャガイモを広げて日光にあてて、芽を出します。浴光催芽といいます。
通気性がよくて、気温が10~20度くらいのところに置いておきます。
芽が黒っぽくなってきたら、大丈夫です。
芽を出すと
・芽が出るのがはやまって、収獲も早くできます。
・初期生育が促進されるので、じゃがいもの肥大が早まって、安定した収穫量となります。
・草丈が低めで丈夫な生育となるので、病害発生が減少する。
というような効果があります。
②じゃがいものサイズが大きいものは、切り分けます。
植え付けるじゃがいもの重さは、40g~60g。
最初から40g程度のものだと切らなくていいからラクです。

出典:現代農業2012.02 P70
重さが70g~100gであれば、2つ切り。
100g以上のものは、3~4つに切り分けます。
切った後は、切り口を乾燥させるか、灰をつけます。
これは病原菌の感染を防ぐためです。
③じゃがいもの植え付け
切り口に灰をつけたら切り口を下にして植えます。
ジャガイモとジャガイモの間隔は、だいたい30センチくらいです。
靴のサイズよりもちょっと長めという風にやれば、
じゃがいもを足元に一つ落として、一歩+α分で、じゃがいもをまた一つ落とすというやり方をすれば、いちいち屈んで植えなくてもいいです。
落としたあとは、足で土をかぶせながら進んでいきます。
これでじゃがいもの植え付けは終了。
あとは芽が出るのを待ちます。
じゃがいもの育て方 芽かき
芽が出たら、芽かきをするのが一般的です。
芽かきをする場合は、20センチくらい芽がでてから、生育のよさそうな1~2本の茎を残します。
そうすることで、大きめのじゃがいもが出来ます。
個人的には、芽かきをやったことがありませんが、小さいサイズのものもありますが、ちゃんとじゃがいもができます。
面倒くさければ、やらなくても大丈夫です。
サイズが小さいものができても、それは切らなくてもそのまま料理に使えるので便利です。
じゃがいもの育て方 培土
芽が出て、20日くらいたったら、株元に土をかぶせます。
それを培土(ばいど)といいます。
水はけをよくすると同時に、じゃいがもは、種芋よりも上の方にもイモが出来ます。
そのままだと、太陽にあたって、じゃがいもが緑色になってしまって食べられません。
それをさけるためにも培土(ばいど)しましょう。
初心者でも簡単に出来るじゃがいもの育て方いかがだったでしょうか。
今回は、種イモを畑に植え付けて培土するまでを説明しました。
場所にもよりますが、北日本であれば、これからが植え時です。
自分で育てたじゃがいもは、今までのスーパーで買っていたじゃがいもとは格別に美味しさが違うと思います。